拡張部分の供用が始まった「世田谷区立二子玉川公園」(世田谷区玉川1)で4月5日、地域住民コミュニティーの呼び掛けによる「寄付ベンチ除幕式」が開かれた。
昨年4月に先行開園し、今年4月4日に拡張部分約2ヘクタールの供用が始まった同園。斜面を生かした滑り台や木製遊具がある「みどりの遊び場」、ボール遊びができる「子ども広場」など、オープン初日から多くの利用者でにぎわっている。
世田谷区は昨年6月から今年1月末までの期間、同園のベンチ(愛称「かたらいのいす」)の寄付を呼び掛け、今回拡張エリア内に全8基が登場した。1基の長さは約1.9メートル、高さ約80センチ、座板・背板は ヒノキ材(防腐処理・塗装品)で、脚部がアルミ合金鋳物製(焼付塗装品)。価格は19万円。設置場所を指定することはできないが、ベンチに貼るプレートには好きな言葉を表示できる。
そのうちの2基、同園隣の二子玉川ライズ タワー&レジデンスに住む大田さんと朝倉さんが寄付したベンチ前で「除幕兼序幕式」が開かれ、利用開始を祝う人々約35人が集まった。同式の開催を呼び掛けたのは、同マンションの3つのコミュニティーグループ「ライズ富士見の会(ネバー・ダイ)」「ライズde朝活」「ビバ・ラ・ヴィータ」。新しい街の新しいコミュニティーづくりを進めるうえで、「こんなにすてきな人が住んでいるんですよとコミュニティーへお知らせして、人と人とのつながりをつくりたかった」と、開催の取りまとめを担当した中川力太さん。マンション敷地内の掲示板にポスターを貼り出すなど周知に努めた。
当日は16時から、40~60代の女性を中心とした親睦会「ビバ・ラ・ヴィータ」小澤会長の乾杯の音頭で始まり、参加者は日が暮れるまで交流を楽しんでいた。通りがかりに「何の集まりですか」と関心を示す親子連れの姿もあり、参加者らが寄付ベンチについて説明する場面も見られた。